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一級葬祭ディレクター 坪井信好

一級葬祭ディレクター 坪井信好

大切な方を亡くされた方へ

 悲しいときは思い切り泣いてください。涙は人の心を守る為にもあります。

 我慢して平然を装うのではなく、思い切り泣いてください。その時泣けなければ、一人になった時に泣いてください。たとえ何日に渡ったとしても涙を止めないでください。

 私は母を11年前に亡くし、その時たくさん泣きました。そして涙が出なくなった時、不思議と心が静かになりました。母の死を受け入れる事で自分自身が生きている事を感じられるようになり、生きる希望が見えました。

 無理に立ち直ろうと思わず、ありのままでいてください。

 時間はかかりましたが、私も焦らず“前を向く”ことで乗り越えられました。

 辛く悲しい日々を過していたとしても、大切な方はきっと“かけがえのない今を生きてほしい”と願っていると、私は思います。

私が大事にしていること

 私は、ご葬儀のお手伝いをさせていただいたお客様との出会いを大切にしたく、ご葬儀後はお墓やお仏壇・初盆・法要などのご相談やその他の事でも気軽にご連絡を頂けるような関係を目標としております。ですので、葬祭関係の知識はもちろんですが、その他様々な広い知識も身につけてお客様から頼られる葬儀担当者を目指していきたいと思います。

縁誌をご覧になっている方にメッセージをお願いします。

 以前は「生きているうちから葬儀の話なんてとんでもない」といわれる方が大半でしたが、近年では事前のご相談をする方が非常に増えております。大切な方の“もしも”の時など考えたくないのは当然だと思いますが、その“もしも”の時に何も考えられず、気付いたら葬儀が終わっていて、後から「こうしておけばよかった」「しっかりお別れできた実感がない」などの後悔をしていただきたくありません。事前のご相談で全てを決められなくてもいいので、葬儀の流れや準備するものだけでもお聞きしていただければと思います。

 ご相談をしていただく事により、“もしも”の時に落ち着いて行動でき、心に少しでも余裕を持つことができれば後悔することが少なくなると私は思います。

 私自身も母を亡くし、葬儀が終わった後に「もっといろいろできる事があったのではないか?」と後悔したことを覚えています。

 悲しいですが誰しも必ず訪れる事に対して、皆さまには私と同じような後悔をしてほしくないと思います。