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一級葬祭ディレクター 松本徹

一級葬祭ディレクター 松本徹

どのようなきっかけでこの仕事につきましたか?

 最初はアルバイトで始めた仕事でした。出勤初日に式を見学させていただき、葬儀独特の雰囲気に感銘し、〝いつか先輩のように式ができるようになりたい〟と、思ったことが始まりでした。新人の頃は周りのことを考える余裕などなく、先輩についていくのが精一杯でした。先輩に叱られたりなど悔しい思いもたくさんし、色々な経験を経て現在に至ります。
 ご葬儀の担当者をさせていただいてから13年経ちますが、今でもご葬儀後は〝本当にこれで良かったのか?もっと何かできたのではないか?〟など不安になります。しかし、お客様から直接ご指名を頂いたり、ありがたいお言葉を頂く度に、もっともっと成長していきたいと感じます。私はこの仕事に出会い本当に良かったと思っております。

ターニングポイントは?

 葬儀会社に勤務している中、8年前に父が亡くなり、私自身が喪主を務めました。この経験は、私を一回り大きくさせた出来事だと思います。今でも記憶に残っているのが、“納棺の儀”の時です。父が棺に納められる瞬間は、胸が張り裂けそうな気持ちと共に、徐々に現実を受け止めることができ、悔いなく父と最後のお別れをすることができました。
 改めて〝納棺の儀〟の大切さに気付けましたし、ご遺族様が故人様との最後の時間にしっかり向き合っていただくことがどれだけ大事なことなのかを再認識いたしました。また、大切な方を失う悲しみを自分自身で体験した事で、葬送儀礼の重要性も感じることができました。
 この経験を生かしながら、そして、〝ご遺族様が故人様と向き合う最後の時間を最も大切にしたい〟という想いで今日まで精一杯努めさせていただいております。

自身にとっての葬儀担当者とは?

  5年前でしょうか…母子家庭のお母様が亡くなられ、残された娘様方が執り行われるご葬儀をお手伝いさせていただきました。お話しをお伺いすると、お母様は突然お亡くなりになられたとのことでした。娘様方は三姉妹で、ご長女様は二十歳前後、三女様にいたってはまだ中学校の三年生でした。きっと娘様方は言葉では言い表せない悲しみの最中であられたかと思います。
 私は、〝何とか娘様方が少しでも後悔しないように、またこれからの人生、前を向いて歩んでいけるように”と、思いながらお手伝いさせていただきました。その後、無事にご葬儀が終わり、ご自宅にお伺いした時に娘様方からお手紙を頂きました。その文面には、「ありがとうございました」 「これから、三姉妹で、力を合わせて頑張っていきます」という言葉がありました。言葉に表すことは難しいですが、心が熱くなり、悲しみの中にいながらも一生懸命に前を向いて歩み始めた娘様方に感銘しました。私にとって葬儀担当者とは、ご葬儀のお手伝いはもちろんのこと、残された方々の人生の道しるべとしてもあるべきだと思っております。

縁誌をご覧になっている方にメッセージをお願いします。

 私は、皆様に見つめ直していただきたいことがあります。それは〝命の尊さ”です。普段、命の尊さについて考える方は殆どいらっしゃらないと思います。しかし、ご葬儀に参列された後はどうでしょうか。命の尊さ、そして儚さを感じられると思います。普段は言葉にしない家族への感謝を言葉にしたり、ご友人・同僚の方を想い電話をしたり、普段より安全運転で帰ったり…。
 ご遺族・ご親族様やご参列者様などのすべての方々が、ご葬儀を通じて、少しでも、何気なく過ごしている日々がどれだけ幸せなことなのかということを、改めて感じていただきたいと私は思います。